「心理療法カウンセリング」
あまり聞き慣れない、あるいは、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。
カウンセリングってどんなことをするの?
病院との違いは?
本当に良くなるの?
怖くない?
ここでは、そんな疑問にお答えしながら、心理療法カウンセリングについて、ズバッと、わかりやすく、解説させていただきたいと思います。
心理療法カウンセリングは、心にアプローチする対話療法です。
心理学の知見、専門の技術、経験をもつカウンセラーとの対話によって、来談者様は問題を整理したり、考え方の癖や行動パターンなどに気付いたりすることで、心理的問題の解消の糸口を見つけ、より自分らしく生きられるよう内面的に変容していくことが期待できます。
来談者様は、安心して話すことができるカウンセリングを通じて、心理的成長に向かっていくことができます。
薬物を使用せず、心理的問題の根本を見つめ直すのが特徴です。
カウンセリングの起源は、20世紀初頭と言われており、精神分析学、精神衛生学などの確立から始まりました。
その後、人の心にアプローチする心理療法が大きな効果と実績をもたらし、評価されるようになりました。
それが、心理療法カウンセリングです。
現在、先進国アメリカでは、カウンセリングルーム利用率が日本の10倍以上あり、カウンセリングは自身のメンタル調整として、日常で当たり前に受けるもの、という認識になっています。
海外ドラマなどで主人公がカウンセラーの先生と話しているシーンをよく見かけると思います。
海外では、カウンセリングは当たり前の日常の光景ということですね。
昨今、ストレス社会の問題が肥大化し、日本でもカウンセリングが普及してきましたが、まだまだ認知度や利用率が低い印象です。
日本人の特徴として、悩みを人に見せず我慢する傾向がありますが、我慢した先にあるのは、身体を壊すか精神崩壊のどちらかです。
どうか自分の気持ちを大切に、より良い生活を送るために、今この機会にカウンセリングを知っていただき、我慢せず前向きに利用して欲しいと思います。
よくご質問をいただくのが、カウンセリングルームと病院の違いです。
明確に違いを言える方は少なく、どちらも同じようなイメージを持っている方もいらっしゃいます。
ここで知っておいて欲しいのは、カウンセリングルームと病院は、別の機関であるということです。
カウンセリングルームとは、心理療法カウンセリングを行う機関です。
主に対話によって、心にアプローチし、心の問題の解消、そして心の成長へとお繋ぎする機関です。
対して病院とは、投薬治療を行う機関です。
心療内科、精神科などが上げられます。
薬で症状を抑えることに重きを置き、身体の症状を改善する内科的処置を行う機関です。
病院を受診する方のことを患者と言いますが、カウンセリングルームでは、お越しになられる方のことを来談者(クライエント)と言います。
間違えて望まない選択をしないために、ぜひ知っておいてください。
そしてここで、ズバッと言うのですが、心理療法カウンセリングの効果は、カウンセラーの腕に直結していると言っても過言ではありません。
つまり、才能のないカウンセラーは絶対に、選んではいけません。
カウンセラーとして一番大事なのは、過去に挫折経験のある、人の気持ちを理解できる能力を持った思いやりのある優しい人間であるということです。
正直言ってカウンセラー資格を持っていようがいまいが関係ありません。
それほどに、カウンセラーとして一番大事なのが、人間性です。
心理療法カウンセリングは、カウンセラーとクライエントとの共同作業でもあります。
実績、出身学部(心理学部を卒業しているか)、安心できる人柄なのか、本当に挫折経験はあるのかなど、事前にしっかりホームページなどをチェックしておきましょう。
また、実績があったとしても、年配すぎるカウンセラーは現代の感覚に追いついておらず、思考の押し付けや決め付けが激しい可能性があるので注意が必要です。
このように、カウンセラーの人柄によってカウンセリング方針はさまざまです。
そういう意味でも、必ず人間性のある、自分に合ったカウンセラーを見つけましょう。
心理療法カウンセリングとは、心理に精通するカウンセラーと来談者様が対話を行い、来談者様は自身の気持ち、心に向き合い、問題解消の糸口を見つけ、心の問題の改善、心の成長をしていくことです。
カウンセラーとクライエントとの共同作業ですので、カウンセラーの腕、人間性が最も大事になるというわけです。
また、上記でも触れたように、カウンセラーによって、カウンセリング方針、信念はさまざまですので、この当たり前の基本すらできていないカウンセリングルームや、人間性を疑うようなカウンセラーが散見しているのも事実です。
横暴な人や、挫折経験のない人に、我々の気持ちがわかるわけがありません。
どうかこの記事が、大切な機関選び、カウンセラー選びに失敗しないための、参考になりましたら幸いです。